東証1部上場企業である
日本海洋掘削が、会社更生法の適用を申請 しました。
会社更生法って、簡単にいうと日本史でいうとこの「徳政令」って感じ・・
会社が事業を継続できるようにするため、
借金や出資を「なかったことにする」申し出のようなものです。
株の価値がなくなるので、株主にとってはとんでもないことですが、
これは事前に見抜けなかったことなのでしょうか?
自分の持ち株の会社の「決算書はココ」だけ見ておけ!
数字を確認するのに最も見るのは「決算短信」
決算短信とは、3か月ごとに出される決算速報です。
会社のHP→IR情報 から簡単に見ることができます。
有価証券報告書よりも早いので直近の会社の情報が分かります。
以下、実際の日本海洋掘削の2018年3月31日の決算短信
を参考にして見るべき数字を拾ってみましょう。
決算短信で見るべきところをハイライトで囲っています。
営業利益は 赤字じゃないよね?
まさか 債務超過じゃないよね?
営業キャッシュフローは マイナスじゃないよね?
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純資産 のとこをみて下さい。
マイナスです。これ、めったにないことですから!!
つまり・・債務超過。 ガンだったら、ステージ3
営業利益もマイナスってことは、「本業で儲けていない」
純利益もマイナスってそのマイナス金額の大きさにびっくり。
損益計算書の方をみたところ、
減損損失 と プロジェクト引当金繰入 の部分が原因のようです。
こういうプロジェクトって厳しいのでしょうね・・
営業キャッシュフローもマイナス!
単純にビジネスが順調か? というのを確認するのには
営業キャッシュフローの数字を見ておけばよいでしょう。
それに、これがいちばん大事であります。
会社の存続は資金繰りが全て、といってもよいので
営業キャッシュフローの過去5期くらいの
数字の動きが特に大事です!!
こちらの会社は5期連続営業キャッシュフローがマイナスと聞いています。
そうすると自己資本をドンドン食いつぶしていくから
債務超過に陥りますよね。
それに 現金同等物 の変化 をみると、
あ~もう、詰んじゃうな~っ て兆候が見られます。
見るべきところは上記の科目なのですが、
その 数字の悪い方向の変化 こそが会社の状況を色濃く物語るので
できれば過去2,3年の数字の移り変わりを見た方がよいと思います。
会社が倒産するかしないか、のきっかけとなるのは
流動負債(1年以内に返済すべき借入)が返済できない、
というケースが多いです。
その点も、こちらの会社の数字は いちばん直近のものは極端なものでした。
流動負債600億円 、これに対して、現金170億円。
現金がこれだけ少なければ、そりゃ返せないですよね。
決算発表が出た時点で、その意味がわかる株主は投げ売りしたんじゃないでしょうか?
個別銘柄の株を購入する場合、投資手法は色々ありますが、
少なくとも危ない橋を渡りたくない手法の方は、
財務状態が悪い会社は初めから避けた方がいいと思います。
簿記2級とかもっていると役に立つんだけども
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